肉離れ


こんなお悩みはありませんか?
Q.肉離れになったらやってはいけないことはありますか?
A.肉離れをしたら運動をまず中止しましょう。運動を中止して安静にすることが大切です。ストレッチをして伸ばしたり筋肉を収縮させたりすると痛みが出るのでなるべく避けましょう。
Q.肉離れを繰り返してしまう原因は何ですか?
A.筋肉疲労の蓄積、加齢などが挙げられます。
Q.肉離れは癖になりますか?
A.適切な治療、リハビリを行わないと癖になりやすくなります。
Q.肉離れの重症度はありますか?
A.軽度、中等症、重症の3つがあります。
Q.肉離れを早く治すコツはありますか?
A.アイシングを行い安静にすることが1番大事です。
肉離れで知っておくべきこと
肉離れになった時は、初期対応が大切です。自宅やスポーツ現場でできるセルフケアとして、RICE処置があります。肉離れを起こすと、筋肉の繊維が損傷され、筋肉の周囲の血管も同時に傷つき、皮膚の下で出血を起こします。そのため、まずアイシングを行い、出血量を少なくすることが大切です。
肉離れを起こした際は、まず運動を中止し、損傷された組織に氷を当て冷やすことで、周囲の血管を収縮させ、出血を減少させることができます。痛めた直後は湯舟に浸かると出血が増える可能性があるため、アイシングを行い、出血量を減らすことが大切です。
また、自宅にある包帯やバンテージで軽く圧迫することで、筋肉が動きにくくなり、出血量も少なくなります。血液は重力により下に溜まりやすいため、足の下にタオルを入れ、足を体より少し高く上げると、溜まった血液を心臓に戻し、出血を減らすことができます。
症状の現れ方は?
肉離れは、年齢や筋肉の状態によって症状が異なります。新生児や乳幼児は筋力が低いため肉離れを起こすことはありませんが、筋肉の発達や成長に伴い、小学校高学年くらいから肉離れを起こしやすくなります。
成長期の若い人では、ハムストリングスや大腿四頭筋が肉離れを起こすことが多く、中高年になると腓腹筋の肉離れが多く見られます。
ふくらはぎの肉離れは「テニスレッグ」とも呼ばれ、テニスをすることで頻繁に起こりやすいとされています。ボールに素早く反応したり、瞬発的に動くことが多いため、肉離れが起こりやすいと言われています。痛めた際は、すぐに冷やすことが大切です。
その他の原因は?
肉離れは、急なダッシュやジャンプなど、急激に筋肉に負荷がかかる動作に対して筋肉が対応しきれない場合に起こります。瞬間的に筋肉に強い負荷がかかり、その負荷に筋肉が耐えられなくなると、筋肉の一部が断裂したり切れたりすることがあります。スポーツに限らず、歩きすぎで疲れているときなど、日常生活の中でも肉離れを起こすことがあります。
肉離れの原因や病態については、まだ不明点が多く、予防も難しいスポーツ外傷とされています。筋肉が硬すぎると、引っ張られた力に対して縮もうとする力が強く働くため、肉離れが発症しやすくなります。
肉離れを放置するとどうなる?
肉離れをした状態で放置してしまうと、柔軟性や筋力が衰え、運動機能が低下すると言われています。肉離れを起こしてから数日は歩行が難しくなるほど痛みが出ることがあります。
肉離れを一度起こすと再発しやすく、反対の足にも起こりやすくなると言われています。そのため、特に競技レベルで運動を行っている場合には、しっかりとした処置と再発予防のリハビリが大切になります。
最悪の場合、歩行困難になったり、痛みをかばうことで身体の歪みにつながることもあります。歪みが出るとさまざまな不調が現れることがあるため、正しい処置が必要です。
当院の施術方法について
当院の肉離れの施術方法については、アイシング、EMS、テーピングを行っています。
アイシングに関しては、肉離れを起こすと炎症が発生し、内出血を引き起こすことがあります。そのため、まず氷で冷やすことが大切です。冷やすことは重要ですが、冷やしすぎには注意が必要です。
EMSについては、痛みの刺激を電気刺激に変えることで、痛みを軽減することができます。EMSの強さを上げすぎると筋肉に力が入ってしまい、効果が出にくい場合がありますので、痛気持ちい程度の強さで行うことが望ましいです。
テーピングに関しては、筋肉の代わりとなってくれるため、痛みを軽減させて歩きやすくすることが期待できます。
改善していく上でのポイント
肉離れを軽減していく上でのポイントは、施術の頻度をしっかりと多くすることです。
大前提として、運動を控え、安静にしていることが求められますが、適切に施術を行わないと、痛みの軽減が早く進みません。スポーツを競技レベルで行っている方は、復帰が遅くなる可能性があります。
初期段階ではアイシングで内出血を抑え、EMSで痛みを和らげていきます。テーピングは筋肉の支えとなり、変な歩き方を避け、癖がつかないようにする役割があります。ただし、テーピングに頼りすぎると筋力が低下してしまうことがあるため、完治したらテーピングに頼らずに運動をしていきましょう。